2008年9月25日木曜日

9/25 就活の状況(トモ)

想像していた以上に大変、というのが今年の就活の状況ではないでしょうか。

先週、今週と2週間にわたりIMDキャンパスでの採用活動が行われていますが、かなりみんな疲れてぐったり、という感じです。IMDのキャリアチームから聞いていた昨年のイメージだと、15社程度面接して6-7社が二次面接、最終的に3社ぐらいから採用のオファー、という感じでしたが、そうは甘くいかないようです。

やはりどうしたって市場の状況に大きく影響されてしまうのでしょう。リーマンブラザーズ、メリルリンチ、AIGが経営破綻。そしてまだなにがでてくるかわからない状況下では採用する企業としてもガンガン事業拡大・人員増強!!!というわけにはいかないのではないでしょうか。IMDは、金融やコンサルティングではなく製造業などのインダストリーに強く、欧州で強い知名度があるということもあるので、米系・ファイナンス中心のMBAと比較すればましなほうだとしても、それにしても大変、というのが感想。

ちなみに僕が大学生として最初に就活したのが1998年。当時はバブルがはじけて金融機関が危ないといわれていたことや、いまは懐かしい響きすらするアンダーセンコンサルティングをはじめとした、いわゆる"ビッグ6"といわれた監査法人系のコンサルティングファームが拡大していたこともあり、コンサルティング会社に行った学生もかなりいたような気がします。そして10年たって2008年になったらいまやビッグ6といわれた監査法人もいまや"ビッグ4"。その間に山一證券や日興証券などが買収されたかとおもったら、今度は野村が北米を除くアジア・欧州・中東のリーマンを買収。

これだけ"一寸先は闇"という先が読みにくい状況の中では、その時点、その時点で、最良と思われる選択をしながら仕事や会社をえらんだとしても、数年後にはどうなるかわからないので、長い時間のなかで"点(=ポジション)"をどのようにつないで"線(=キャリア)"にしていくかを考えることがとても大切なような気がします。もちろん先が読めない状況では長い線を引いたとしてもそれがそのとおりになるわけではないのですが、意思決定を迫られた際にそうした長い線をもっていることで何が自分にとって最良か、というのがある程度しぼられてくるのではないでしょうか。

と、うんちくを語ってみても、やっぱり"問題は今日の雨" - http://www.youtube.com/watch?v=ojb6rjenlHI

2008年9月11日木曜日

9/11 就活の本格化(トモ)

だんだんと夏の暑さが和らいできました。1月の入学当初の朝8時はまだ夜が明けた直後という感じで薄暗く、帰宅時には真っ暗というまったく"お天気関係なし"の生活でしたが、いまではレマン湖・湖畔の素敵な環境にいることに心から感謝です。それだけにだんだんと日が短くなり気温がさがってくるのを感じると、晴れの日が本当に貴重なものに感じられるのかもしれません。昨日もランチのためにカフェテリアに向かう途中でPeter(Denmark)がベンチで日向ぼっこをしているところに、Erik(Sweden)が「人生楽しんでるね」なんて声をかけていました。今日は雨が降ったり晴れたりの変な天気でしたが、やっぱり晴れるとなんだかうれしい気分になります。

来週から二週間はいよいよ本格的な就職活動期間です。企業の担当者がIMDまで足を運び、書類選考を通過した生徒とキャンパスにてインタビューを行います。今日のランチもその話題でもちきりでした。

だれがこの会社の書類選考を通ったか知っている? とか、あの会社の給与って結構安いの知ってた?とか、その国は給与高いけど税金高いから結局どうなの?とか、モチベーションレター(志望動機みたいなもの)を書いていると本当に自分が何がやりたいのかわからなくなった、とか、今後のライフステージを考えるといまさらコンサルティング会社にはいけないよな、とか。

MBA取得というのは授業料+働かない期間の給料の「投資」であり、その後どれだけ「リターン」を得ることができるのか、というのがここにいるみんなの意見なのではないでしょうか。それだけに人生の大きな分岐点のひとつとして、本当に必死にとりくんでいる人がほとんどです。多い人では40社近くモチベーションレターを出している生徒もおり、呑気に見える生活とは裏腹に先が見えない不安感からくる心理的なプレッシャーは結構あると思います。ただ、卒業後の多くの可能性を求めてIMDにきたとしても、あまりにたくさんの選択肢は悩みを増やすばかりです。

そんなところに11月に予定されている選択科目のひとつであるリーダーシップクラスの選考結果が返ってきました。ちなみに僕の結果は「要・再提出」、期限は来週月曜日まで。来週からは人生の大きな分かれ道のひとつがかかっているインタビューで忙しいのに直前の連絡と短い締め切りに大激怒の人もいました。

あいかわらずやってくれます、IMD。前半6ヶ月の気持ちがよみがえってきました。