2008年3月15日土曜日

3/14 思考の窓(トモ)

今日のマーケティングの授業では、ICHF(International Children's Heart Foundation: http://www.babyheart.org/)というNGOのケースについて討議しました。ICHFは、小児心臓病(Pediatric Cardiology)を扱う医者および医療施設が整っていない国々での治療を支援するNGOです。

設立者はDr.Novickというアメリカ人のお医者さんです。この日の授業のために忙しいスケジュールの中、Dr.NovickがアメリカからIMDまで足を運び生徒と一緒に課題を討議しました。営利組織と比較して非営利組織では資源(ヒト・モノ・カネ)も限られているため、限定的な条件の中でいかに効果的なマーケティングキャンペーンを展開すべきか、いつも以上に真剣な議論が交わされました。Dr.Novickの取り組みに多くの生徒が何かしら感じるところがあったようです。 実際に社会への貢献を最優先に取り組んでおられるDr.Novickのような方を目の前にすると、やはり琴線にグッと触れるものがあります。社会的な視点からリーダーシップについて考える姿勢はIMDの特徴ではあるかと思いますが、お金以外の何かを求める衝動は世界で確実に高まっているように感じます。

最後には生徒からの提案をProf.Dominiqueがまとめ、Dr.Novickに現地での手術よりももう少しマーケティング活動に時間を費やすよう提案していました。予習として事前にケースを読んだ際、自分の得意分野である人事的な視点から考えると、ICHFの現在の最大の課題はICHF自体の人材育成や後継者育成にあると感じていたので、Prof.Dominiqueの提案はマーケティングに着目したもので自分の結論とはまったく異なりましたが、このケースを通じて勝手に自分の経験をいろいろな分野で活かせる可能性を感じました。

今日はProf.DominiqueとDr.Novickという素晴らしい役者のおかげで、マーケティングという窓から世界を覗いて、経済格差、医療問題、非営利組織、リーダーシップ、人材育成などいろいろと考えさせられるクラスでしたが、自分の知識をより高め、組織・人事という視点から世界を覗けるようになりたい、と野心的な考えを持ちながらも日々の課題に追われる毎日であります。

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