2008年3月30日日曜日

まもなく試験だ(げん)

明日から一週間の中間テストに入ります。案の序、AccountingとFinanceに苦しめられることになってしまいました。でも、試験はなければまじめに定義、計算式などを覚えないから、あったほうがいいと思います。特にIMDの授業のスピードがとても早いので、すべての科目に関して今まで消化不良だったから、今復習しながら”こんな面白いことも勉強したんだ”と思っています。。。いけない、いけない。。。

Accountingの資料をウェブで探していたら、こんなものが出てきました!個人的にかなりInspirationを得ました!
http://www.youtube.com/watch?v=N6sNMp3eYpI&NR=1

2008年3月20日木曜日

3/20 音楽の不思議(トモ)

明日からイースター。はじめての連休。休みは、パートナーが来てゆっくり過ごす人、スキーに行く人、勉強の遅れを取り戻す人など、過ごし方はさまざまなようですが、とにかく「疲れた」というのがここまでのみんなの感想。1月からはじまり土日もプロジェクトワークや予習のため休めずただただ走り続けた3ヶ月。正直ここまでキツイと思いませんでした。

そんな生活の中で改めて音楽の不思議を体験しました。ちなみに僕は小さい頃に親に無理やりピアノ教室に通わされ1ヶ月で辞めてしまったぐらいなので楽器が弾けるわけでもないし特に音楽に詳しいわけではありません。ただ人生の節目や苦しい場面で音楽は結構キーワードだったりします。

IMDに来る前の一番大変な体験は上海での仕事です。同僚の中国人はびっくりするほど優秀な人たちばかりでしたが、僕は会社の中で唯一中国に常駐していた日本人だったこともありいろいろ苦労がありました。そんな中で上海での仕事を通じて知り合ったTさんのライブに行きました。上海でも有名なライブハウスだったのですが、そのパワーに何かとにかく心打たれました。以前から知っている曲でも、特定の場所や状態、気持ちにいると特別な力でいろいろと考えさせられてしまうのです。IMDに来る直前にもTさんの日本でのライブに行ったのですがそのときはまた違うことをいろいろと考えさせられてしまったのでした。

体の中にはリズムがあって、ふだんは自分のリズムなのですが、疲れたときには外からのリズムに影響されやすくなっている気がします。だから疲れているときに悪いリズムにのってしまうとひたすらダウナーモードになるし、Tさんがくれたような元気のでるリズムにのれば良いリズムに戻れたりするような気がします。よくわからない言い方ですが。

だから自分が悪いリズムに乗りそうなときは、良いリズムに戻す曲をもっておくと良いかもしれません。僕の場合は、社会人1年目にはじめて海外研修を受けたときにたまたま聴いてすこし気にいって、社会人3年目にはじめて一人暮らしをしたときにまだなんにも整っていない部屋でたまたま改めて聴いたときになんだかすごく不思議な感覚になった曲があります。しかも結構歌詞が好きだったりします。元気なときに聴くとかなり臭くて赤面なのですが、疲れているときに聞くとなんだかしみてしまうのです。
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Life Uncommon (Jewel) - http://www.youtube.com/watch?v=Kx5faX5KctI

Don’t worry mother, it’ll be alright
Don’t worry sister, say your prayers and sleep tight
It’ll be fine, lover of mine, it’ll be just fine

Lend your voices only to sounds of freedom
No longer lend your strength to that which you wish to be free from
Fill your lives with love and bravery
And you shall lead a life uncommon

I’ve heard your anguish, I’ve heard your hearts cry out
We are tired, we are weary
But we aren’t worn out
Set down your chains until only faith remains
Set down your chains

And lend your voices only to sounds of freedom
No longer lend your strength to that which you wish to be free from
Fill your lives with love and bravery
And we shall lead a life uncommon

There are plenty of people who pray for peace
But if praying were enough, it would’ve come to be
Let your words enslave no one
And the heavens will hush themselves to hear our voices ring our clear
With sounds of freedom
Sounds of freedom

Come on you unbeliever, Move out of the way
There is a new army coming and we are armed with faith
To live, we must give
To live

And lend our voices only to sounds of freedom
No longer lend our strength to that which we wish to be free from
Fill your lives with love and bravery
And we shall lead...

And lend our voices only to sounds of freedom
No longer lend our strength to that which we wish to be free from
Fill your lives with love and bravery
And we shall lead a life uncommon

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そんなこんなでとにかく疲れました。イースター、ゆっくり休みたいと思います。



2008年3月16日日曜日

偶にはシャンパンパーティでもいかが?(げん)


IMDの決まりでは、授業中に携帯が鳴ったら、シャンパン一本をクラスに"寄付”しないといけません。メキシコ人のエンリンキがずっとひそかに記録していて、とうとう30本に達しました。

先週の金曜日に、近くのバーでシャンパンパーティーを開催しました。最近みんな疲れたから、その反動もあってかなりドンちゃん騒ぎしていた。よく分からないけど、途中から延々と胴上げしていた。。。

写真でもどうぞ!微妙にボケているけど、ちょうど良いかもしれません。

2008年3月15日土曜日

3/14 思考の窓(トモ)

今日のマーケティングの授業では、ICHF(International Children's Heart Foundation: http://www.babyheart.org/)というNGOのケースについて討議しました。ICHFは、小児心臓病(Pediatric Cardiology)を扱う医者および医療施設が整っていない国々での治療を支援するNGOです。

設立者はDr.Novickというアメリカ人のお医者さんです。この日の授業のために忙しいスケジュールの中、Dr.NovickがアメリカからIMDまで足を運び生徒と一緒に課題を討議しました。営利組織と比較して非営利組織では資源(ヒト・モノ・カネ)も限られているため、限定的な条件の中でいかに効果的なマーケティングキャンペーンを展開すべきか、いつも以上に真剣な議論が交わされました。Dr.Novickの取り組みに多くの生徒が何かしら感じるところがあったようです。 実際に社会への貢献を最優先に取り組んでおられるDr.Novickのような方を目の前にすると、やはり琴線にグッと触れるものがあります。社会的な視点からリーダーシップについて考える姿勢はIMDの特徴ではあるかと思いますが、お金以外の何かを求める衝動は世界で確実に高まっているように感じます。

最後には生徒からの提案をProf.Dominiqueがまとめ、Dr.Novickに現地での手術よりももう少しマーケティング活動に時間を費やすよう提案していました。予習として事前にケースを読んだ際、自分の得意分野である人事的な視点から考えると、ICHFの現在の最大の課題はICHF自体の人材育成や後継者育成にあると感じていたので、Prof.Dominiqueの提案はマーケティングに着目したもので自分の結論とはまったく異なりましたが、このケースを通じて勝手に自分の経験をいろいろな分野で活かせる可能性を感じました。

今日はProf.DominiqueとDr.Novickという素晴らしい役者のおかげで、マーケティングという窓から世界を覗いて、経済格差、医療問題、非営利組織、リーダーシップ、人材育成などいろいろと考えさせられるクラスでしたが、自分の知識をより高め、組織・人事という視点から世界を覗けるようになりたい、と野心的な考えを持ちながらも日々の課題に追われる毎日であります。

2008年3月9日日曜日

3/9 心の成長(トモ)

6日木曜日午後から7日金曜日終日、8日土曜日午前の3日間にかけて行われたIntegrative Exerciseと呼ばれる課題が無事おわりました。この課題では、1月から基礎科目として勉強してきたBuilding Blockの知識を統合してケースの分析をすることが求められます。

昨年(2007)MBAのTomoさんの記録にそって、今年のトモ(偶然にも僕のニックネームもTomo)の睡眠時間を計算すると以下のようになります。
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6日 木曜日 夜1.5時間(AM5:30 – AM7:00)
7日 金曜日 昼1.5時間(PM14:00-PM15:30)、夜1.5時間(AM5:30-AM7:00)
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計4.5時間

以下、昨年のTomoさんに見習い、この3日間で感じたことを書き留めておきたいと思います。

まずはこの2ヶ月間でいろいろな練習問題が知らず知らずに与えられていたことに驚きました。今まで与えられた課題の中に類似のケースがいくつかあり、それらの経験をかなりの部分転用できるようになっているのです。すべてのコースが関連しており、基礎科目といえどもかなり練りこまれているという印象を改めて受けました。

チームの中にはファイナンス出身のIgorとJanislav、マーケティングが得意なYuseop、製造に強いErikとRandy、コンサルティング経験者のNacho、僕は人事と各メンバーの得意分野がバラバラなので、出身国や文化だけでなくこうした仕事の経験による「言語」の壁も越えていかなければなりません。そしてこの多様性を弱みではなく強みとして活用することが求められます。

大変な作業の中でも食事の手配は完璧で、いつもの素晴らしい昼食に加え、6日、7日の夜に軽食、といってもかなり充実した料理、が準備されていました。ちなみに7日の夜はメキシコ料理。大好きなサルサをタコスで食べました。作業中のおやつとしては、嫁さんの実家から送ってもらった日本の伝統ある駄菓子「森永のキャラメル」がチーム内で大変人気でした。テーブルにキャラメルを出すと勝手に手が伸びてきてみんなの口にキャラメルが入り、しばしの間発言がまろやかになりました。

そしてなによりもグループのダイナミズムを満喫した3日間でした。僕の所属するグループは「みんなで仲良くやろうよ」的な意味をこめて「Country Club」というグループ名がつけられており、”なんとか”協力的にチームとして作業を進められました。しかしチーム内での個人個人の役割は変化していきます。メンバーひとりひとりを見ているとこの3日間の激しい議論の中で明らかな変化が見られました。僕個人は7日の夜はいつも以上に発言することができず、グループに貢献できないことに対する苛立ちや悲しさを嫌というほど感じさせられました。メンバー間の協力関係、競争関係も刻々と変化していきます。これらの変化の中でチームとしての成果をつくりだしていく過程はときに楽しく、ときに苦しいものです。他のグループでもスタート時点で別ルートに分散、快調に進みながらも夜中に大衝突、などなどいくつか事件があったようです。他にも金曜日の夜にはDungeonで各自がi-podをつけて自分の音楽で踊る勝手なダンスパーティーがありました。真夜中には血走った目をしながら無表情でDungeonを徘徊するゾンビのような人も何人も出現しました。明け方になると、なぜか上半身裸で作業をしている人まで見かけました。

最後のおまけとして、PDI(Personal Development Initiative)と呼ばれる個別カウンセリングがたまたま土曜日のプレゼン終了後の午後2時-3時で入っていたので、この3日間で感じたことをいろいろとカウンセラーさんとお話してきました。この1時間の会話もかなり興味深かったので改めて書きたいと思います。

先週ぐらいからすごく心配していた3日間のIntegrative Exerciseがこうして無事に終わりましたが、今はとてもぼーっとした不思議な感覚です。感じたことをすべて文字にはしきれていないですが、こうした体験を通してすこしずつ心が成長している感じがします。

2008年3月4日火曜日

3/4 IMDの断面図(トモ)

IMDは世界最高峰のエグゼクティブトレーニング機関です。いま、ここで1月から12月までの1年間のMBAプログラムを受講しています。

IMDはスイスのジュネーブから電車で約1時間のローザンヌという街のレマン湖の畔にあります。向こう岸にはフランスのエビアンが見えます。

このステキな景観を眺めながら通学していると、「世界最高峰のわりにはIMDの建物は低いなぁ」と、感じたことが最初のころにありました。大学とか教育機関ならば、立派=高いビル、という発想をしてしまっているのでしょう。しかしよくよく考えたら建物が低いのにはそれなりの理由があるのです。”Everything has a meaning” - 最近はチームのカウンセリングを担当してくれているMetteの呪文のようなセリフが頭から離れません。

ローザンヌは鉄道の駅や教会がある中心地が丘になっており、レマン湖に向かって下り坂になっています。そのためレマン湖のほとりにあるIMDの建物が高いとせっかくの素敵な景観を損ねることになります。これがIMDのMBAに参加したことのない人の大半の回答ではないでしょうか。

しかしMBAの生徒はIMDが「地上」よりも「地下」にむかって広がっていることを嫌と言う程よく知っています。。。

授業は毎日8時から”Auditorium(大講義室)”でレクチャーを受けることから始まります。前半の半年はBuilding Blockという基礎科目の習得がメインになっているので毎日がここからスタートすることになります。レクチャーの主な目的は、体系的な知識の習得やディスカッションです。ここでは意識を集中し、今までの経験と(わずかの)予習の知識を最大限活かし、約40カ国から集まったクラス90名から自分を除いた残りの89人+教授と知的バトルを繰り広げなければなりません。

しかし一通りレクチャーを受けたところで本当の「クラス」がはじまります。90人が”Study Group”と呼ばれる12のグループに分けられており、このグループごとに与えられた”Study Room”という地下の小部屋で課題をこなしていきます。”Study Group”でのディスカッションは、60分からときには15分という限られた時間の中で、如何にチームとして短期的に成果をあげながら長期的に成長していくかが問われます。また課題によっては1日の大半を"Study Group"と過ごすこともあります。当然そこには、理屈を超えた驚き、戸惑い、怒り、悲しみ、喜び、さまざまな感情が交錯します。そのため、”Sturdy Group”では己を見つめ、己を知り、己を磨くことが何よりも求められます。これが”Study Room”が”Dungeon (地下牢)”と呼ばれる所以なのです。

Auditoriumでの意識上の戦いから、Dungeonでの意識下の戦い、これこそがIMD MBAの毎日です。